HSPという気質について

HSPとは

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HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)の略で、「人の気質」を表す名称の事です。アメリカの心理学者であるエイレン・アローン博士が提唱した心理学上の概念で、非常に繊細で敏感な人の事を指します。

coelog.chuden.jp

 

アーロン博士によると、人口の15%~20%の人がHSPに該当するらしく、このブログの投稿主であるヒロユピもまたHSPの気質の持ち主なのである。

 

HSPの主な特徴して、下記の4つが存在しており、すべて満たす事がHSPの定義とされている。

  1. 物事の考え方が深い:Depth of processing
  2. 刺激に敏感である:Overstimulated
  3. 共感しやすい:Emotional reactivity and high Empathy
  4. 感覚が鋭い:Sensitivity to Subtleties

 

自身のHSPの経験

最近ではHSPを切り口にした書籍を書店で目にする機会が増えたが、この概念と出会った事で、これまで長らく自分自身を悩ませていたものの正体が分かり、かなり気持ちが楽になったのを覚えている。

 

ざっとどんな事で悩んでいたかを以下に羅列するが、幼少期の頃から気弱な性格で、人前はおろか、仲の良い友人でさえ緊張してしまう帰来があった。

  • 人前で話すと異常に緊張してしまう
  • 他人と数分程度一緒にいるだけで気疲れしてしまう
  • 完璧主義でこだわりが強い
  • とても慎重で石橋を叩き過ぎてしまう
  • 場の空気を読み過ぎてしまう
  • 人の気持ちに敏感で、嫌われていないか常に不安を抱えている
  • プレッシャーに異常に弱い
  • タイトなスケジュールやマルチタスクが苦手

 

学生の頃は人前で話すという機会もそう何度もある訳ではなく、付き合う人達や所属するコミュニティーもある程度コントロールできたので、この性格に悩むという事はあまりなかったが、社会に出て仕事をするようになってからはそうはいかなくなった。

 

特に管理職になってからは人と関わる事を避けられないという状況に加えて、立場的に人前で話す事が増えたので、毎日が緊張の連続で神経をすり減らしていた。そのな状況が常態的になるとストレスや疲労の回復が遅れ、次第に頭の回転が鈍くなり、なんやら頭の中に霧がかかったような感覚に陥る。こうなると思考する事が上手くできないので、効率的に仕事をこなす事ができなくなり、詰んでしまうのである。

 

また、HSPの人は特に刺激を受けやすい環境においては苦手意識を強く覚えるとも言われている。現に自分も苦手な業務に長く向き合った結果、適応障害に陥り、しばらく仕事から距離を置いた時期もあった。

 

なぜこんなにストレスを感じやすいんだろ?自分はどこかおかしいのではないか?という自問自答を日々繰り返し、また誰にもそれを相談できずにいたので、負のループから一向に抜け出せずにいた。

 

そんな暗闇の中をひたすらにさまよっていた訳なので、HSPという概念をまさに一筋の光に感じた訳である。以降のセクションではセルフチェックも記載しているので、もし同じような事で悩んでいる場合はぜひ参考にしてみて欲しい。

HSPセルフチェック

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以下のチェック項目のうち、12個以降チェックが付いた場合はHSPの可能性が高いというわけだ。ただチェック項目自体はたしかなものではないので、あくまで参考程度にとどめておいて欲しい。

引用:

12個以上当てはまったら“超過敏”。HSP自己診断テスト|脳科学医が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法|高田明和 - 幻冬舎plus

HSPとどう付き合っていくか?

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この厄介な気質と向き合っていくかという話になるわけだが、関連書籍や自身の経験を踏まえると、現段階では3つのアプローチがあるというのがヒロユピの結論である。

 

HSPという気質を理解する

まずどういう気質なのかをまずは抑えた上で、これは生まれ持った気質であり、病気でも何でもないということを理解すること。そして、社会を生き抜いていく上ではネガティブな側面が強いかもしれないが、ポジティブな側面もあることを理解すること。例えば、HSPは深い思考力や共感力を持っているので、シチュエーション次第ではそれが最大の価値になりえるケースがあるということを認識しておくこと。

 

②自身の適正を踏まえた環境を構築する

環境を構築すると言ってもそうすぐにできることではないかもしれないが、長い人生なので時間がかかったとしても刺激やストレスを受けづらい環境を徐々に整えていくこと。職場であれば社内異動や転職を積極的に考えることをお勧めする。もし日頃の尋常ではない疲労からそんな体力はないということであれば、それを素直に周囲の環境や産業医を抱える会社であれば産業医に相談するのがよい。どうしてもう打ち明けることへの抵抗やリスク(評価が下がってしまうのでは?など)を感じてしまうかもしれないが、打ち明けることで仕事のプレッシャーから解放され、逆に意欲的に仕事に取り組むことができるという利点もある。

 

③気質を和らげるためのコンディション作り

言わずもがなではあるが、生活習慣の改善(起床時間を一定にするなど)、瞑想、有酸素運動など、一般的にも良いとされている健康方法は特に敏感な気質には効果が大きいので、①②と並行して取り組むべきである。ここでは詳細は割愛するが、次回以降でヒロユピ自身が実践する健康方法について発信していきたいと思う。